現在進行中のプロジェクト
▽八ヶ岳「となりの晩ご飯」プロジェクト
このプロジェクトの企画は、去年の水越助教授の授業で大学院生が作った企画を元にしている。
内容は、韓国と日本の子供たちがインターネットをかいして、情報交換を行い、
お互いの国では、普段どんなものを食べているのかを教えあうというものである。
また最終的には、実際自分達が食べている食事のレシピを相手に送り、
そのレシピを元に料理を制作し食べるまでを行う。
他の国々では実際は何を食べてるのか、ということについて、
私たちはメディアから植え付けられたイメージでしか想像することはできない。
例えば、韓国ではキムチと焼肉を食べてるイメージしか持っていないという事である。
現地の人から直接受け取った情報と、テレビから受け取る情報とでは、
どんな違いがあるのかを考え、理解する事を目的としている。
これは、小淵沢で行われた全国マルチメディア祭でのメインイベント。11月9日開催。
▽アジア・イメージ・ネットワーク(AIN)
【意義と目的】
アジア・イメージ・ネットワーク(通称アイ・ネット)は、アジアで制作された映像を流通させることで、
アジア域内での映像を通じた国際的な文化交流を目指すプロジェクトである。
またこの「アジア」には、アジアの一員としての日本も含まれており、
日本国内で制作された映像も対象とし、特に市民の制作した草の根的な映像の流通を促進することを目指す。
このプロジェクトは、イントラ・アジアな映像交流という実践的な活動と、
これに先立つ日本国内における調査・研究を二つの柱として構成される。
【これからの展望】
今の日本で、急にアジアの番組を流通させることは不可能である。
そのため現在はアジアの番組を放送する際の問題点等のアンケートを、
ケーブルテレビに行っている。
これから先、ケーブルテレビのネットワーク化が進むと考えられる。
そういうところはデータベースとして、アジアの国の番組を必要としているのではないかと考えている。
これらについては現在調査段階である。
▽民間放送連盟プロジェクト
このプロジェクトは長野県と愛知県で2つのモデルパターンを実施している。
【長野県版】
長野モデルは、学校のクラスや部活の紹介する3分間の番組を、
テレビ局の記者に作り方を教えてもらいながら制作するというものである。
まず最初に、テレビ局で企画会議を行う。そこには先生と、生徒のディレクター、
カメラ担当、そしてテレビ局員を交えて話し合いを行う。
この会議では、生徒たちが何を伝えたいか、それにはどんな映像が必要かを確認しあう。
そのときにカメラワークの講習も行う。また、生徒の要望もテレビ(商業主義)として考えた場合に、
行う事が出来るかということも教える。
そして、生徒たちは次回の編集までに必要な映像を撮っておき、
2回目に編集を行う。基本的には、テレビ局員が係わるのはこの2日間だけである。
長野県では、パイロット版として須坂高校等ですでに行われている。
またこの実践は学校だけではなく、地域のコミュニティーでも行えると考えている。
○ 須坂高校の実践報告
文化祭で行われる、クラス寸劇の練習の様子や生徒の感想をまとめた番組を制作した。
問題点として、
・ クラス全員で番組を制作しようとしたため、 一つの役割に大勢が関わるため、
かえって仕事がはかどらなかった。
・全員が自分の仕事の内容をうまく理解できていないような気がした。
・制作時間が限られていたため、みんなが一緒に考えるのではなく、
映像は映像の係りが音楽は音楽の係りが決めていくので、みんなから不満がでた。
・しかし、話し合いをする時間がないというジレンマが生じた。
また、今回テレビ局から来た記者は、ノンリニア編集ができないという問題もあった。
須坂高校では放送部が映像編集も慣れていたため、結局今回の番組は生徒がつなげてしまった。
記者は「高校生がこれだけのことができるのか」と、刺激を受けていた。
長野モデルでは、今回の最初の番組制作では完璧な成功は求めていない。
逆に、消化不良で終わらせ、次はこんなふうにやりたい、またやってみたい、
というふうに思うことを目標としている。この企画で育ったディレクターを中心として、
次回の番組作りをまたやってもらうきっかけになればと考えている。
問題点
学校側と放送局が組むと言うことは、メディア・リテラシーの批判的に見るという
部分がなくなってしまうのではないだろうか。逆に批判ではなく、触れあうことになっ
てなにもしなくなってしまうのではないか。また、テレビ局のやり方を教えてしまう
ということは、自分で自分の首を絞めてしまうのではないだろうか等の意見があがっていた。
【愛知県版】
愛知モデルは、今回は高校1年生を対象としている。
メディアに興味がある生徒約20人が集まり、授業を受ける。
8コマ、50分での取り組みで、長野県版より深いところまで教えることが出来る。
ここでは生徒たちにニュースの企画案を考えさせ、その企画をテレビ局に売り込む。
また生徒たちで企画の番組を制作するところまで行う。
ここでは、テレビ局がどのような事を考えながら番組の企画をたてているのかを理解してもらう。
愛知モデルは春日ヶ丘高校と東海テレビが共同で行う。
生徒たちが制作した番組はのニュース内でオンエアーされる。
この取り組みは、最終的に長野県と愛知県のモデルをまとめて学会で発表予定がある。
メルプロジェクトとしては、長野モデルでディレクターを養成したのち、
その人が中心となって愛知モデルを行うというカリキュラムを考えている。
しかし、最終的なカリキュラムとしてまとめる時には、
長野モデルと愛知モデルの以前に行うゼロモデルが必要ではないかという意見も出ている。
また、この取り組みはテレビ局だけではなく、
ラジオ局で行うことも可能ではないかという意見も出ている。